共存症とは、ある病気と同時に起きている病気、または片頭痛が引き起こす病気、またはある病気が原因で片頭痛が起こる病気などを指します。
片頭痛では多くの共存症(片頭痛の患者が起こりやすい病気)が知られており、高血圧、心疾患、脳血管障害、うつ病や不安障害などの精神科的疾患、喘息、アレルギー性疾患などが報告されています。
また、共存症は片頭痛が慢性化(慢性片頭痛=月に15日以上の片頭痛が3ヶ月以上続いている)する原因の1つと考えられており、適切な治療を受けることが重要となります。
◯代表的な共存症
●精神疾患
片頭痛における大うつ病の年間有病率は8.6%、生涯有病率は18〜40%程度と報告され、片頭痛を持たない人と比較してうつ病の生涯有病率は2〜4倍高くなる。また、うつ病と同様にパニック症においても3.76倍罹患しやすく、前兆のある片頭痛を随伴しやすいと言われています。
●脳血管障害
45歳未満の女性のうち、前兆のある片頭痛の患者さんでは脳梗塞のリスクが2倍ほど高くなると言われています。